入院録弐
11月1日、金曜日。
6時45分起床。血祭りが始まっていた。
朝食。食パン、マーガリン、りんご。
検温で血圧を測った。93の55。午前中はずっとTwitterかYouTubeを見ていた。
昼食。生姜焼き、味噌汁、さつまいものマッシュポテトみたいなやつ。
頭洗ってないのが気になったので持参した水のいらないシャンプーをした。
16時半ごろ1階の売店に生理用品とお菓子とジュースを買いに行った。買ったお菓子はすぐに食べてしまった。
夕食。焼売、白身魚の南蛮漬け、ナムル？みたいなやつ。食べ終わってすぐしんどくなってリスパダールをもらったけれど涙が止まらなくて看護師さんを呼んだ。しんどくてもうまく説明できないのが悔しいなあと思った。
20時から40分くらいかけて手紙の下書きをひとつ完成させた。
寝る前の薬がルネスタになった。21時半ごろ就寝、1時過ぎに起きて眠れなかったのでリスミー。わりとすぐに眠れた。
11月2日、土曜日。
7時50分起床。焦って朝食を取りに行く。(7時45分〜8時45分が朝食の時間)
朝食。バターロール2個、ごまドレッシングとサラダ。バターロール1個残した。
10時頃から1時間くらい定演の手紙を下書きしていた。一人ぶんの半分くらい書けた。疲れたのでYouTubeでクリスマスコフレやアドベントカレンダーの動画を色々見た。
昼食。温かいそば、アジフライ、和風のサラダ。
頭が痛い。親が来た。頭痛で死んでいて何を喋ったか覚えていない。ロキソニンを処方してもらうと少しましになった。
親が16時半ごろ帰ったあと、外で子どもの声がしていたことと親が来ていた緊張で頭がぐわんと揺れるような振動のような症状に見舞われて17時過ぎにリスパダールを飲んだ。
夕食。キッシュ、シーフードパスタ、ブロッコリー。
20時くらいから2人半、手紙の下書きができた。21時に眠剤服用、22時前には就寝。中途覚醒なしで眠れた。
11月3日、日曜日。
4時40分起床。5時くらいに一人ぶんの半分手紙を下書きした。ベッドに戻って30分くらいで二度寝。8時45分になるまで寝ていて、看護師さんが朝食を持ってきてくれた。
朝食。くるみ食パン、カフェオレ、バナナ。食パンほとんど残した。
午後いっぱいが停電になるので、30分早く昼食があった。
アイドルちゃんのキャスを見ながら昼食。焼き魚、おひたし、煮物。
午後はずっとYouTubeを見ていた。15時ごろ工事の音と談話室で喋っている患者さんの声が耳について、スピーカーからバツっと音が鳴ったりして神経過敏になったので頓服を飲んだ。16時前から17時前まで寝ていた。暗くなっていたのに停電が少し長引いて困った。
夕食。名札を間違えられたらしくわたしのぶんが無くて少しごたっとして、談話室で先に食べていた人から注目されたのが怖かった。カレーライス、みかんヨーグルト。
19時からCYNHNちゃんのネットサイン会を見た。チェキ楽しみ。
11月4日、月曜祝日。
8時起床。また看護師さんが朝食を持ってきてくれた。チーズハムパンとヨーグルト。
検温までまた寝ていた。そのせいか体温がめちゃめちゃ低かった。YouTubeを見ながら過ごした。
昼食。魚の西京焼き、きんぴら蓮根、よくわからんツナと芋。魚だけ完食。
今日も停電になるのでコンセントを抜かなくちゃならなくてポケットWi-Fiの充電が心配になる。緊張していたようでまたパニックを起こしてリスパダールを飲んだ。
親が来た。売店でチョコとジュースを買ってもらった。早めに帰ってくれたのでよかった。
予定より1時間早く停電が復旧した。暗くなる前に電気がついてよかった。
夕食。あんかけ丼、サラダ、杏仁豆腐。
夕食後はずっとTwitterかYouTubeを見て過ごした。
22時就寝。1時過ぎに中途覚醒、眠れないまま眠剤をもらいに行くのが面倒臭くて2時を過ぎてしまったのでそのまま起きていた。
入院録壱
10月29日、火曜日。
朝9時に親同伴で病院に着いた。診察。生まれてから今までの経緯をすべて話してから病棟決め。開放。
スクリーニング、色々な検査。
個室へ案内される。書類にサインなど。
一度家に戻って用意し直し。また病院へ。本格的な説明を受ける。荷物を棚などに整理する。着替え。親が帰る。
疲れていてすぐ寝てしまった。担当医の訪問を寝すっぽかす。
夕食。白身魚フライ、クリームコロッケ、ブロッコリー、里芋のねちょねちょした何か、鍋っぽいもの。半分くらい残した。
夕食後発作一度。ナースコール。レキソタン1錠。効いてきた頃また寝る。
そのまま就寝。2度中途覚醒。
10月30日、水曜日。
朝5時40分起床。二度寝。
朝食。食パン、いちごジャム、ヨーグルト、牛乳。食パン半分残す。検温して三度寝、四度寝、起きて11時半。
昼食。鮭、おひたし、豚汁。半分残す。
YouTubeを見て過ごす。2GBの警告。通信制限が怖くなる。
14時ごろ、少し定演終わりに渡す手紙の下書きを進める。涙が出てきたので中断。そのまま少しの発作。ナースステーションに行く。誰もいないので帰ってくる。ぼーっとする。
両替機探しの旅。どこにもなかったので自販機でいろはすを買う。コインランドリー使用中。空き待ち。
15時半、つらいのでレキソタン1錠。ポケットWi-Fiを借りようとしたがクレジットカードを持ってきていなかったので番号がわからず断念。親に持ってきてもらうよう頼む。18時前まで寝る。
夕食。なんかわからんトマト味の煮込み、かぼちゃの煮物、酢の物。かぼちゃだけ完食した。
コインランドリーの洗濯機が故障していた。どうしたらいいかわからないので明日訊く。
20時半ごろから手紙の下書きをひとつ完成させる。完成した頃合いで眠剤。就寝。しようとしたら日付変わるまで眠れなくて眠剤と抗不安薬追加。1時になっても眠れなかったので諦めてYouTube見る。3時近くなって就寝。
10月31日、木曜日。
5時30分起床。二度寝。
朝食。たまごパン、オレンジ。
洗濯。洗浄100円、乾燥100円、それぞれ30分。
11時前に担当医が来る。薬のこと、入院期間のこと。頓服にリスパダールが出された。
昼食。鯖の煮たやつ、蓮根の何か、漬物っぽい何か、飲むヨーグルト。鯖と付け合わせとご飯とヨーグルトしか食べなかった。
14時前にカーテンを替える業者さんが来る。その後楽譜を見返していたら不安発作1回。リスパダール。苦い。
いつの間にか寝ていた。16時ごろ色々届けに親が来る。おやつとジュースを買ってもらう。17時過ぎに帰る。
夕食。鶏、ほうれん草のバター炒め？、湯豆腐とオクラ、大根の酢の物。鶏だけ完食。
眠くて仕方がないので寝る。21時に眠剤。また寝る。0時40分に起きる。そのまま1時過ぎまで眠れないので眠剤追加。1回中途覚醒。
入院を決めた話
福岡の追っかけアイドルちゃんが卒業&解散発表をした。寂しい。
まあそれはそれで別で書くとして、精神科への入院を決めた。
きっかけはこの間の未遂で、主治医から入院を強く勧められたことである。身体的にも精神的にもひどく疲れているし、何かリセットになるかなと思ったのでそうすることにした。
定期演奏会のほぼ1ヶ月前というギリギリの時期ですごく迷ったけれど、まだギリギリいけるかな、というラインなので、2週間以内を目処に入院することにした。
昨日の通院で主治医にそのことを言うと、主治医は医療保護入院で閉鎖病棟のつもりだったらしくその方向で話が進んでしまい、あわてて任意入院をお願いした。次の日紹介状を書いてもらえることになった。
開放病棟の個室をお願いしていたのでお金はかかるけれど、ひとりでいないと落ち着かないので個室をお願いした。
今日電話がかかってきて、火曜日からの入院で決定した。
一度受診に行ってそれからまた帰って着替えなどのものを持って行かなければならないらしく、二度手間だし何が必要なのかわからない。色々な記事やブログを読んでとりあえず今の段階から用意しよう。
入院を通して少しでもリセットできたら、あとは定期演奏会の差し入れの準備が少しでもできたらと思う。
全部秋のせいだ。
死にたい。ただそれだけ。
希死念慮だけがある。
死を希求する心と、死んでほしくない周りの人たち、ありがたいことだけど、本質的には救ってはくれない。自分で自分を引っ張りあげるしかないのだから。
死への衝動は脳の病気だってわかっている。わかっているのに、死にたみを止められない。
厄介なのは、原因がないこと。部活がしんどいせいではない。死にたみが大きくなってから部活のしんどさは減ったのだから。原因がない死にたみは処理のしようがない。どうしようもない。脳のバグである。
薬を飲んでいるのにこんなに死にたくなったことはない。全部秋のせいだ。きっとそうだ。いつもは秋になると体に出てくる鬱が、精神に蔓延っている。体に出る鬱もつらいけれど心の鬱もつらい。どちらも甲乙付けがたいほどつらい。
助けてくれ。お願いだ。助けてくれ。それしか言えない。毎日泣かない日はない。
本質的にひとをあまり信頼することがないので、本当の意味で誰かに助けてもらうことができない。一人で勝手に助かるだけ。そうだ。一人で助かることができるかどうかは、助かる手段が何であるかは、ともかく。
そうやって冷静に分析しながら、今日もまたひとり部屋で泣き喚くのだ。死にたい、死にたい、しんどい、助けてくれと。
秋が過ぎ去るのを待つしかない。部活に没頭するしかない。また未遂なんかしないように、自分を制するしかない。
死にたい。まだ死ねないけど。
自殺未遂2回目の話
またやってしまった。
死にたさが閾値を超えて、どうしても水に浸かる血を見たくなった。
風呂に水を溜めた。
スマホでブログを書き始めた。遺書がわりに。
水が溜まってきたので、手首を切った。水に浸けた。どくどく血が出てくるまで、何回か切った。
だんだん風呂が赤くなってきた。このあたりでTwitterの裏垢でまずさようならを言った。
全体的に風呂が真っ赤になった。手も足も少しずつ痺れてきた。この頃に、表垢でもさようならを言った。
先輩から電話がかかってきた。何をしてるの？と訊かれた。はぐらかすと先輩は泣いていた。
――思い出したくない。
先輩からわたしの家を知っている同期に連絡が行った。同期が来た。今回も死ねなかった。
救急隊が来た。自分で歩いて救急車に乗った。意識はまだはっきりしていた。もう少し死ぬには時間が必要だったみたいだ。
病院で淡々と処置を受けた。9針縫った。
別の同期が家の前で待っていた。何を話したかほとんど覚えてないけれど、わたしは死ねなかったと泣いていたような気がする。
電話をしてくれた先輩が来た。抱きしめて泣いてくれた。ずっと話をしていた。ふたりともたくさん泣いた。同期2人は狭い玄関でずっと待っていてくれた。
今回も死ねなかった。またわたしはこれから死にたい死にたいと泣くのだろう。それでも生きていかねばならないのだろう。どれだけつらい人生であろうと。
死ななくてよかったと思える日がいつか来ますように。
遺書がわりに。
まず、今回の死は「誰のせいでもない」ことを明記しておきます。わたしがかってにしんどくなって、勝手に死んだだけ。そう思ってください。
原因は特にありません。強いて言うなら出生ガチャが失敗だった。こんな性格に生まれたのが失敗だった。
部活、完遂できなくてごめん。本当にごめんなさい。わたしに大きな責任がかかっていたことは自覚している。それを放棄することの無責任さも。それだけが、心残りです。
赤い。水が赤くなっていく。時間かかるかもしれないけど、これで心配事はなくなる。ほっとする。さようなら。
ｰｰｰｰｰｰｰｰ
追記。また死ねなかったね。いつまでこうやって死のうとしてできなくてを繰り返すのだろう。安楽死できるくらいのお金を貯めることを目標に頑張ろうかな。
ポリアモリーの話
かんたんに言うと、複数の人と恋愛関係を持つということ。そして、それは関係者全員の合意を得ているということ。
そして、複数の人に恋愛感情を抱く性質のことは「ポリアモラスな性質」といわれている。
詳しくはここのサイトを見てほしい。https://jobrainbow.jp/magazine/whatispoliamory
依存先を増やすということにも近いのではないかと思っている。
わたしがポリアモラスな性質を持っているかもしれないと思ったのは、ふたりめの彼氏さん(いまの元彼)と付き合っているとき、別の女の人に告白をするという経験をしたとき。そのときはポリアモリーなんて知らなかったから、合意も得ずただ好きでしたと言っただけだったのだけど。その節は申し訳なかったと思っている。
いまのわたしはポリアモリーな生活を目指したいと自認している。彼氏さんはほかが女の人なら大丈夫？みたいで、いちおう合意も得られているようだ。
難しいと思う。相手もわたしも。モノアモリー(ひとりにしか恋愛感情を抱かない性質の人)からすれば理解できないだろうし。
どこまで目指せるのかはわからないけれど、好きな人には好きだと表明したいわたしはできるだけその気持ちに誠実でいたい。と同時に、お付き合いしている人にも誠実でいたい。そのバランスが難しいのだと思う。
もし誠実に話し合って複数の人と恋愛関係を持つことができるのならば、わたしはそれを目指したい。
