人影のない冷い椅子は

だいたいわーってなって超読みにくい文を書いてます

アイドルに救われた話

アイドルという人類が世の中に増えてきた気がする。わたしが追いかけているアイドルも大別して5、6グループにもなった。

そんなアイドルに、生かされた話をしよう。

 

CYNHNというグループ名の女性アイドル(正確にはヴォーカルユニット)がいる。CYNHNと書いてすうぃーにーと読む。6人組で、みんな歌が死ぬほど上手でダンスも表現もクソうまい。

それぞれソロ曲もあるけれど、真髄は全員の合唱にあると思う。みんな歌声がまったく違うのに、6人になるととんでもないパワーを放つのだ。

百聞は一見に如かずだから、もしよければ聴いてみてほしい。

https://youtu.be/21VduO3ci9o

はりぼて

はりぼて

  • CYNHN
  • J-Pop
  • ¥250

 

さて、ここで自分の話を挟んでみよう。

わたしは死ぬ日というのを今年の2月21日に決めていた。日にちの理由は諸々あるが割愛する。

それを決めたのは自殺未遂をした7月から1、2ヶ月後のころ。人生に絶望したというよりは、呆然としたといったほうが正しいかもしれない。よくならない精神状態、薬に頼り切る日々、しんどすぎる部活、何も先の見えない状況、惰性で見るTwitter

死ぬことが逆説的に生きる希望であった。この日に死ねると考えることで、日々を頑張って生きられた。

このことはほとんど誰にも話さずにいた。絶対に決行しようと思っていた。

 

けれど。

ここで出てくるのが前述のCYNHNちゃんである。

ずっと見てはいたのだけれど、12月に初めて大阪に来ると知った。

見に行ってみようと思った。見に行くからには、きちんとお洒落をして出かけたいと思った。折しも髪をブリーチしたところだったから、ロリータ服がよく映えた。

 

なんばOCATからタワレコ心斎橋でおこなわれたリリースイベントは、わたしに衝撃を与えた。

初めてこんなに間近で、推しのパフォーマンスを見た。喋り声が可愛い子、細すぎるほど細い足で力強いダンスをしている子、メンバーみんなをヘアメイクしたりして可愛くするのに長けている子、直接喋るととっても優しい子、顔面のかわいさが強すぎる子、喋りが可愛すぎてネットとのギャップがすごい子。

涙が出た。かっこよかった。かわいかった。迫力のあるパフォーマンスだった。

握手会にも2ショットチェキにも参加した。顔の小ささに仰天した。

また行こう。そう思えた。

そのためには生きなければいけない。シングルが出るたびに写真を撮りたい。歌を聴きたい。

わたしは、また死ぬのをやめた。

 

きっと、人生はこれの繰り返しなのだろう。

死にたいと思っては、モチベーションを見つけ死ぬのをやめて、また死にたくなって、死ぬのをやめて。

わたしは推しに生かされている。少なくとも今は。