終わったという話
終わった。幹部が終わった。
ものすごく疲れた。しんどかった。
わたしはひそかに、この定演を伝説にしてやろうと思って色々やってきた。
おもに広報としての仕事。色々な演奏会にチラシ挟みに行ったり、ホールの周りに営業に行ったり、ホームページのデザインを刷新したり、新たな試みをたくさん考えたり。絶対に歴史に残るものにしてやろうと、そのためには何でもしてやろうと思って、実際にやってきた。
当日、客席を見に行っていた出演OBさんから、受付がきりきり舞いで回っていないほどお客さん来てるよ、と言われて。舞台袖に行ったとき、客席のざわめきがこれまでの2年より格段に大きくて。
そして、演奏も最後までやり切れたとき。
やってやったと思った。
きっとこの定演は伝説になる。願望かもしれないけれど、でも。信じたい。
今回の定演にははじめて父も来ていたようで。舞台から見えた客席の中ほどに座る父は、やはり老け込んで見えた。アンケート出してくれたのだろうか。どう思ったのだろうか。
もう会いたくはないけれど、感想を聞いてみたい気もする。
やりきって落ちるかなあと思ったんだけれど、いまのところ体の疲れのほうが勝っていて気持ちはそんなには落ちてない。今から落ちるのかもしれないけど。
ただただ、しんどかったなあと思うばかりである。必要以上には出さないように、しんどいとこぼさないようにやってきたつもりだから、今しんどかったが溢れている。口を開けばしんどかったなあ、引継ぎで1年を振り返ればますますしんどかったなあ、みたいな。過去形。
でも、やりきれてよかった。反省点はいろいろあるけど、悔いはない。本番は楽しかったし。
これからはまあ、ゆるゆるとやっていけたらなと思う。重荷をほとんど外して、軽くなった体で。次はクラブのクリスマスイベントで、その次はアイドルのリリイベだ。楽しみ。